マルメロ

信州の諏訪に来ています。

諏訪地方の市町村で「おもてなしパスポート」というのを発行していて、
このパスポートを使うとお得に楽しめるという趣向になっています。

上諏訪や下諏訪の高級旅館の温泉が、500円で入ることができます。

普段は日帰り温泉を受け入れていないか、受け入れていても千円以上する
温泉が500円で入れます。

今回は、諏訪湖畔にある「鷺の湯」のお風呂を堪能しました。
その昔、湖の中に沸いていた温泉を葦をかき分け入ったという
由来があり鷺の湯と命名したと書かれています。

庭園内にある二つの露天風呂で、雪見風呂を楽しみました。

風呂を出ると、水で薄めたカリンシロップがサービスされます。

カリンは諏訪地方の特産の果物です。

とはいっても、本当はカリンではなく、マルメロのことを
諏訪地方ではカリンと言っているのです。

平凡社の百科事典には次のように記載されています。

マルメロ marmelo[ポルトガル]‖quince‖Cydonia oblonga Miller

バラ科の落葉高木( イラスト )。花は淡紅色,5 月上・中旬に新梢の先端に 1 花ずつ開花する。葉は卵形または長円形で,裏面に細毛を密生する。果実はセイヨウナシ形または円形で,秋に黄色に熟し,果皮には白い細毛が密生する。 カリンと類似するが,葉裏および果皮に細毛があり,葉縁に鋸歯がないので簡単に区別できる。イランからトルキスタン地方の原産で,ヨーロッパでの栽培は古く,ギリシア・ローマ時代から行われた。中国へは中央アジアを経て 10 世紀ころに渡来し,日本へは 1634 年 (寛永 11) に初めて長崎に渡来したといわれる。明治以降,欧米からいくつかの品種が導入されているが,現在の栽培品種は果実がセイヨウナシ形になるスミルナが大部分である。長野県諏訪地方はマルメロの特産地だが,この地方では導入されたときからマルメロをカリンと誤称し,現在でもその名称が定着している。果実は果肉が硬いので生食に適さない。ジャム,ゼリー,ようかん,砂糖漬などの菓子原料や果実酒の材料に利用される。乾果はせき止めの薬として利用された。部屋や乗用車内において芳香を楽しむこともある。また盆栽や庭木にも利用する。欧米ではセイヨウナシの矮性 (わいせい) 台木に利用される。

カリン 

和名でカリンと呼ばれる植物には,マメ科のカリン (花櫚) とバラ科のカリン (花梨) とがあり,しばしば混同されるが,同名異物である。

(1) 花櫚Pterocarpus indicus Willd. 東南アジアからニューギニアにかけて広く分布するマメ科の樹木で,その木材がシタン (紫檀) やコクタン (黒檀) とともにいわゆる唐木 (からき) の一つとして知られる。高さ 35 〜 40m,直径 1 〜 1.5mになる高木で,低く厚い板根 (ばんこん) をもつ。葉は 7 〜 9 枚の小葉のある羽状複葉で互生する。花は黄色で,円錐花序に咲く。果実は 1 個の種子を囲んで径約 5cmの円形の翼がある乾果。木材は心材部分が紅褐色〜帯赤暗褐色を示し,やや濃淡があって美しい。気乾比重約 0.62 で重硬なシタンやコクタンにくらべて工作しやすく,また乾燥時の収縮率が小さいため狂いにくい。古くから床柱など建築装飾材,家具,細工物,彫刻,楽器 (三味線胴など) に賞用され,今日では和風,洋風を問わず高級材としての用途が広い。カリン材には本種のほか,東南アジア産のPterocarpus属数種の木材も含まれている。

 Pterocarpus属の和名をシタン属とし, P.indicusをインドシタンと呼ぶ場合がしばしばみられるが,シタンと呼ばれているのは実際はDalbergia属の木材であり,また本種はインドには分布しないので,この和名はよくない。中国で本種に印度紫檀の漢名を与えたのが混乱のもとになっていると思われる。
緒方 健

(2) 花梨Chaenomeles sinensis Koehne (=Pseudocydonia sinensis Schneid.) ( イラスト ) カラナシ,キボケともいう。盆栽や庭木に利用する樹皮の美しいバラ科の落葉樹。中国の原産で,現在では日本や朝鮮半島でも栽植されている。日本へは江戸時代に中国から渡来したといわれるが,正確な年代は不明である。落葉性の高木で 7 〜 8mになる。成木になるとうろこ状をした樹皮が自然にはげおち,そのあとが雲紋状となる。 4 月下旬〜 5 月上旬に淡紅色の花をつける。果実は楕円形〜倒卵円形で,秋に黄色となって熟し,芳香を放つ。果皮は滑らかである。果皮に細かい毛のあるマルメロと混同されることが多い。長野県諏訪地方でいわれるカリンはマルメロのことである。果肉が硬く生食に適さない。砂糖漬や果実酒の原料に用いる。熟果は芳香を放つので部屋において香りを楽しむことがある。中国では 2000 年前から漢方薬として用いられ,乾果は匙じて咳止めに利用する。木は盆栽や庭木とし,神社や寺院によく栽植されている。
志村 勲

marumero2.jpg

Quince マルメロ
学名:Cydonia oblonga

本 [今日の記事]
Quince (Cydonia oblonga).
Small fruit tree (Cydonia oblongata) in the rose family.
Common quince is native to Iran, Turkey, and perhaps Greece
and the Crimea. The raw golden-yellow fruit has a strong fragrant aroma
and astringent taste; it takes on a pink colour when cooked and
makes an excellent preserve.
The Japanese quince (Chaenomeles species) is an ornamental shrub
widely used for its flowers, which appear on the tightly branched stems
before the leaves open fully in late winter and early spring.
(出典)Britannica Concise Encyclopedia

本 [単語チェック!]
astringent taste:渋い味
preserve:砂糖漬け
The Japanese quince (Chaenomeles species):ボケ(木瓜)

この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Posted by 履歴書の書き方 at 2014年08月27日 08:46
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